陶器のお取り扱いについて
陶器は、吸水性のある土に釉薬をかけて焼いた、やわらかな肌ざわりの焼き物です。永くお使いお楽しみいただく為に、以下の点に注意してご使用ください。
鉄分の少ない白色土で化粧掛けし、透明釉を掛けて焼成したものです。透水性がある為、使い込むほどに「雨漏り」という濃淡のあるしみができるのが特徴です。それが趣となり、昔から茶人など多くの人に愛されてきました。ぽってりと温かみのある表情に、素朴な味わいがあります。
素地と釉薬の収縮率の違いから生じる、釉面に現れたひびのことをいいます。陶器に貫入がある場合、使うほどに食べ物の汁などが染み込んで、景色がよくなります。
土を練って作った陶器を、釉薬を掛けずに900~1400度の高温で硬く焼き締めた、土そのものの素朴な風合いが特徴の器です。
陶器は吸水性があり、同じ技法を用いても、その日の気候、土や釉薬の中に含まれる天然鉱物などの影響で、焼き上がりは微妙に異なります。これは、陶器の魅力であり特性です。また、大切に使ってお手入れしていても、使い込むほどにしみやひびがでてきてしまうのも特徴のひとつです。徐々に変化していくこの表情も、器の趣として育て、風合いを永くお楽しみください。