暮らしの道具・使い方レシピ vol.4 木版のクロスとリネンのクロス。

Madu 商品企画バイヤーが、国内外の様々な地域で様々な作り手さんと出会い、
生活雑貨と出会い、そして自身でも使ってきた暮らしの道具について
自身の言葉で、友人とおしゃべりする気持ちで綴る「暮らしの道具・使い方レシピ」シリーズ。

4回目の今回は、Maduで人気のテーブルクロスについて、
お話ししたいと思います。

Maduでは、毎週、
店頭にある大きなテーブルのクロスを敷き替え、
それに合ったテーブルウェアでセッティングをし、
お客様をお迎えしています。

新商品のご紹介、という目的ももちろんあるのですが、
一番の理由は、
季節を感じ、気分転換をしていただけたらという想い。

家でテーブルクロスを替えるタイミングもまさに同じで、
季節が変わったタイミングや、気分を変えたいタイミングで、
さっと簡単に出来る模様替えを楽しみます。
カーテンを頻繁に変えるのは難しいですが、
テーブルクロスなら毎日でも変えられますから本当に気軽です。

たかがテーブルクロス、
されどテーブルクロス。
これ1枚でお部屋の雰囲気まで違ってくるから面白いのです。

テーブルクロスとテーブルウェアのセッティング

今回は数あるクロス類の中から、
コットンにブロックプリントを施した、人気の Mas d'Ouvan( マドゥヴァン )シリーズと、
Madu オリジナルのカラーで染めた、しなやかなベラルーシリネンシリーズについてご紹介します。

もちろん、このコーナーでご紹介するのですから、いつも通り、友達に話すつもりで書きたいと思います。
それぞれ、素材や製法による魅力はたくさんあるのですが、それゆえの欠点も多少あります。
でもこれを「デメリット」なんていう言葉では表現したくないのです。
せめて、チャームポイントと、ウィークポイント、と言わせてください。

Mas d'Ouvan (マドゥヴァン)

フランスに住むブリュノ・ラミイ氏がデザインする
美しいファブリックのブランドです。
インド北部のジャイプールのアトリエでは
ブリュノ氏が描いたデザインを元に、
彫り師の手によってチークの木型が削られます。
一枚のデザインに対して約 30 種の木型を使用し、
古くから伝わる木版を使った染色法で
一枚一枚手仕事で仕上げられています。

Mas d'Ouvan(マドゥヴァン)のテーブルクロスと花
Charm Point
  • 手作りの風合い
  • 色鮮やかで季節感のある絵柄
Mas d'Ouvan(マドゥヴァン)のテーブルクロス 手仕事の様子
Weak Point
  • 手作業の木版プリントによる色飛びや版ずれ
  • 日焼けや洗濯による退色
クロスの色飛び 退色

ベラルーシリネン

シーズン毎に異なる Madu オリジナルのカラーで染めた
ベラルーシリネンのシリーズです。
柔らかでしなやかなベラルーシリネンは、
洗うほどに風合いを増す、とても素朴で素敵なリネン。
リネンは初めてという方にも、
気軽にお使いいただけます。

ベラルーシリネンのテーブルクロスと料理
Charm Point
  • しなやかな風合い
  • 発色の良さ
ベラルーシリネンの色と風合い
Weak Point
  • ネップと呼ばれる織りむら
  • 日焼けや洗濯による退色
  • シワになりやすい
クロスの色飛びや退色

いやこれ、ウィークポイントも、私からすると十分チャームポイントなんです。
ブロックプリントのテーブルクロスに版ずれを見つけると、手仕事一点ものの証を見つけたようで嬉しいし、
リネン生地にネップを見つけると、化学繊維等の均一的な素材には醸し出せない味わいを感じて、
これまた嬉しくなってしまうのです。

リネンのクロス

また、リネンのクロスはシワになりやすいと言いましたが、
シワを伸ばしやすくもあるんです。(つまりクセが付きやすい)

こんな風にクロスを広げ、霧吹きで水をシュッシュとふきかけ、
手でピンとシワを伸ばしてあげます。
リネンは乾燥が早いので、お料理をしている間に、
綺麗にシワが伸びています。なんとも楽ちんなんです。
私はこの方法で、アイロンをかけたことがありません。

色の薄いクロスを色落ちしやすいテーブルに広げてこれをすると、色移りの危険がありますのでご注意ください

さて、そんな楽しく頼もしい存在のテーブルクロス。
日々のお手入れは、ポイントさえ気を付ければ、そんなに難しくはありません。
お手入れのポイントをまとめてみました。

お手入れ方法まとめ

リネンのクロス
木版のクロス
リネンのクロス
木版のクロス

我が家では欠かせない、気分転換アイテムとなっているテーブルクロス。
皆さんにもぜひ、気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。